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  • 執筆者の写真urujyu

私のこと①


私は urujyu です。

urujyuは漆の樹、漆の大樹です。

2015年にurujyuというブランドを立ち上げた時いつか漆の大樹になりたいと思いました。


私が漆に出会ったのは2002年、OLをしている時でした。

人間国宝の音丸耕堂先生の作品を見て、その時、こんな綺麗なものがこの世に合ったのか、と驚き、同時に、どうやってこれができているのか全く分からない、どうしてもそれが知りたいと思い、漆の教室に通い、その後、漆の修復工房に弟子入りしました。

私が漆を始めた20年近く前は、まだ、漆の世界への門戸は狭く、弟子入り制度の最後の時代でした。

当時20代半ば、先生に弟子入りをするとき、「今から修行すると結婚できないよ」といわれました。

その頃、職人の世界に女性がはいるということは、まだ、そんな常識がある時代でした。

私は、「はい」と言って漆の世界に入りました。


その後、独立し、漆作家と金継教室を始めました。しかし、心の中には「漆で本当に食べていけるのか?」という不安がずっとありました。そして、2013年。冬山で滑落しました。12月の富士山です。凍った斜面を滑りながら、私は「まだ死ねない。私はまだ漆で作りたいものがある。自分の家庭も作りたい」と思いました。そして、奇跡的に助かり、翌2014年、「うるおい漆展」で象彦賞をもらいました。

その作品が「雲の象」です。これは2004年に弟子入りしてから、初めて出来た自分のオリジナル漆器です。これが出来た時、漆の道を選んでよかった。漆に有難う。漆を学ぶ機会をくれて有難う。漆を植えてくれた人に有難う。と思いました。


そして、その思いから漆の文化を未来に伝えたいと2015年urujyuを創業しました。Urujyuが伝えたい漆の文化は次の3つです。

「漆を使う文化」「漆を作る技術」「国産漆」

私の生活は仕事一辺倒でした。



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